2003 New York Salsa Festival
2003年9月上旬、メンバー数人で New York に行ってきました。 毎年この時期に Madison Square Guarden で New York Salsa Festival が開催されています。 今年はなんと、Fania All Stars 再結成というか、歴代カンタンテ中心に勢ぞろいってことで、これは見逃せません。
と言う割には、行こうという話になったのが2週間前。8月下旬、 ARRANCAND の片桐リーダーがリハ遊びに来てて、例によって代々木駅前の和民で飲んでたとき「行っとく?」ということになって、 翌朝から飛行機やホテルのブッキングにインターネット検索しまくり電話かけまくりで、なんとか飛行機はとれました。 こんな軽いノリで海外に出かけるヤツも珍しい・・・
9月4日(木)
成田で片桐リーダー、名古屋で活躍中のコンゲーロ・カセダ君、カンタンテ・チャッピ姉さんと待ち合わせです。 ブル松原は会社の出張で前々日すでにNY入りしてます。なんとおいしい出張なのだ!
が、成田にリーダーとカセダ君の姿がありません。機内を探してもいません。JFK到着後に探してもいません。 乗り遅れたか・・・と思ったが、実は航空会社がダブルブッキングしていて(よくある話ですが)、 「経由便に変更してくれたらビジネスクラスでご案内」というおいしい話に乗ったらしく、遅れてNY入り。
しかし North West 機内サービスは最悪ですなぁ。North Worst とも言われているだけのことはあります。 機内食は食事と言うより"エサ"、通路を通れないようなブーデのフライト・アテンダント。 仕方ありません。格安チケットです。と、文句言いつつプライベートでの NY は6回目、いつもNorthWest。マイレージもしっかりため込んでます。だって安いんだも〜ん。 数年前会社の出張で NY 行った時はANAのビジネスクラスでしたが、不況の今、うちの会社もビジネスクラスには乗せてくれません。
とりあえず JFK から Manhattan へ。
この時まだリーダー達がそういう状況だったということを知らなかったので、とりあえず近所をブラつきます。 私自身3年ぶりのNYでしたが、あまり変わりないですねぇ。
とりあえず、47st.の楽器屋街へ。日本で言うと"御茶ノ水"って感じでしょうか。
Sam Ash、Rudy's、Alex あたりが総合楽器店。"イシバシ"みたいなもんか?Rod Baltimore は管楽器専門店です。私は10年前くらいでしょうか、ここでアメセルのMark6を買いました。今もずっと使ってる楽器です。 10本くらい出してきて吹いてみていいのがあったので思わず買ってしまった。
キリのいいとこ3,000ドルまで値切って、しかも当時バブル絶頂期というかめちゃくちゃな円高で、 確か1ドル90円そこそこじゃなかったでしょうか、後日のクレジットカードの請求書は楽勝で30万円を切っていた記憶があります。 もう、こんなことはないんでしょうねぇ・・・45丁目あたりで夕食にステーキ(あまりに硬くゴムみたいだったので裏をひっくり返したら"Bridgestone"と書いてあった?)食って、 夜に南に下がってヴィレッジへ。Jazz Club がいろいろあるのですが、残念ながら今日は自分の好みに合うライブはないです。 Village Vanguard で Joe Lovano が Paul Motian、Bill Frisell とのトリオをやっていたのですが、 ベースレスなのでちょっとヤバいかなぁと却下。Lovanoフリークのテナー荒木は泣いて喜びそうだが・・・
しかし相変わらずこの辺りは"男同士"が多いですなぁ。
Village Vanguard から BlueNote に向かう途中で見つけたキューバ料理レストラン "Little Havana"。 夕食後だったので入らなかったですが。2000年キューバに行った時は食べるモノ全て(ほんまに全部!)不味かったので、ここは興味あります。 客はけっこう入っていたので実は美味いのかもしれませんね。帰りに地下鉄の 42nd.Street 駅で・・・やってます。アフリカっぽかったかな。
最近は深夜でも地下鉄もそんなに恐くないですね。車体の落書きもないし。 日本の近畿車輛製造の車両ががんばって走ってます。
9月5日(金)
今日は普通の観光客します。まず朝食。86st.のPAPAYA KINGへ。3rd Avenueの角にあります。 ホットドッグとトロピカルジュースの店ですが、むちゃくちゃ美味いんですよ、これが。 ホットドッグはサワーとオニオンのトッピングが無料でできますが、そんなもんいらん。 ソーセージはさんだだけのプレーンがいちばん美味い。ソーセージの味が絶妙。
マンゴージュース。果汁100%です。目の前でオッサンがマンゴーの皮を剥いてます。つまみ食いしてます。それを私は見逃しませんでした。 オッサンは「やべー、客に見つかっちまったよ」て、ばつの悪そうな表情で私に差し出します。私もつまみ食いです。美味い・・・
ここはダウンタウンからでもわざわざ食べに行く価値絶対アリですよ。 確か Port Authority のバスターミナルのちょっと北にも Gray's Papaya という同じような店がありますが、間違いなく Papaya King の勝ちです。
ここに限らず、観光客相手の店に行くより、地元の人がご馳走じゃなく日頃普通に食べるモノの方がウマかったりします。観光ガイドはアテにできませんぞ。ちゃっぴ姉さんが「私はバンドの女神様だから、同じ女神として"自由の女神"に挨拶に行きたい」と言うので、 地下鉄でマンハッタン最南端の Battery Park へ。 行くのはいいが、理由が納得できん。
ここから Staten Island 行きのフェリーに乗ります。自由の女神観光はいろいろな手段がありますが、 そんなに至近距離で観てもしょうがないしってことで、このフェリーが最適です。 しかも通勤用なので無料です。
でも、10/15に衝突事故で10名以上の死者が出た模様です。元々このフェリーの接岸は荒いんですが、いつも。 静かに接岸するというより、緩衝壁にぶつけて止めるという感じで、いつもアメリカ人は大雑把やなぁと思ってました。
それより衝撃的だったのが左の写真。Staten Island から Manhattan への帰りにフェリーから写した写真で、 ウォール街の高層ビル群が「いかにもNew York」て感じのいい景色なんですが、そう、世界貿易センタービルが見えません。 私が前回NYに来たのはあの9.11テロ事件のちょうど前年だったので、確かにあったのですが・・・。 このカットだと一番高く黒いビルだったので目立っていただけに、余計にその事実を2年後ではありますが体感した瞬間でありました。
ところで結局ビンラディンはどこへ行ったのか?
フェリー降りてウォール街を抜けて Ground Zero に行ってみましたが、そこだけ異空間でしたね。 しかしここにもバカがいました。 現場をバックにピースサインで笑顔で記念写真を撮ってるバカ日本人カップル。無神経にも程があるって感じじゃ。ほんまに腹立つ。 それと、飛行機がビルに突入している瞬間の写真を売ってる露天のオッサン。メディアがその瞬間の映像だけは早くから放送自粛していたのに、それで商売しようってんだからあくどいよね、まったく。そろそろ昼食ってんで、バスで Canal St.の China Town へ。いつ来てもここは生活のパワー漲ってるねぇ。 そこでスケベな看板の中華料理店を発見。 69号店てことか?"薬のヒグチ"を目指しているのか、その出店攻勢は? しかし、数字の意味は不明です。
お昼時でどこも満席なので、1ブロック北の Little Itary でパスタをいただく。 帰りに通りを歩いていると、ウエイターにいきなり ゲッツ! をされた。これはいきなりやったしウケまきりましたわぁ。 で、なんで「ゲッツ」を知っているのか尋ねたら、「おまえ、パルマのナカタ(中田英寿)を知ってるか?ヤツがウチの店に来たとき教えてもらったのだ。」と大ウソこきやがる。 さすがイタリア人だ。深夜、サルサ・クラブの Copacabana に行きます。今日の出演はなんと Willie Colon です。 ここで、リーダー、カセダ君と待ち合わせです。
これからNYに行かれる方への情報ですが、セキュリティ・チェックはむちゃくちゃ厳しいです。 飛行機に乗るときと同程度と考えた方がいいでしょう。靴も脱がされます。 当然パスポートを提示しないと入れません。 リーダーはパスポートをホテルに忘れてきたのですが、得意の芝居でドアマンを欺きます。 というか、後ろはまだ長蛇の列なのでかまってられないというのが本音か。
Copacabanaを3時ごろに切り上げて、42st.あたりで食事することに。 この時間に営業しているレストランはさすがに少なく、たまたま入った店の料理がこの世のモノとは思えない不味さ。 あまりの不味さと量の多さに閉口の片桐リーダー(左)と、どういう味覚をしているのかゴキゲンなカセダ君(右)。 ちなみにカセダ君はウエイターに未成年でないことを確認されました。確かに若く見えるもんね。
9月6日(土)客ですが、誰も 2-3 だの 3-2 だのクラ−べをハンドクラップしてるヤツなんかいない。 あんま関係ないんかなぁ。 ウチのライブでもお客さんにクラ−べ叩いてもらったりするようにしてるんですが、 やっぱサルサの基本っちゅうか、いちばん気持ちいいと思ってることだから、 と思ってたんですが、関係ないのかなぁ? これは、考えさせられたですね。 その代わり、一緒に歌ってます。全員。しかも全曲。しかもフルコーラス。恐るべしプエルトリカン!
今日はまずヤンキースの試合を観戦に行きます。
Grand Central-42st.駅で待ち合わせして、地下鉄で 161st. Yankee Stadium へ。 車内はヤンキースファンであふれかえって早くも盛り上がっています。 こっちが日本人と見るや、「マツーイ」を連呼します。誰が松井やねん? さながら、梅田から甲子園に向かう阪神電車のよう。 地下鉄はヤンキースタジアムの手前で地上に出て高架になってます。 写真のように、ちょうどライトスタンド後方をかすめる形で通っているので、ヤンキースタジアムのライト側のグラウンドは狭く、 左バッターに有利なんですねぇ。 ジアンビ、ポサダに松井と、ずらりと左の強打者を揃えているのは、この地の利を生かそうということなんですかね。 場外ホームランは電車直撃まちがいありません。が、チケットブースに行くと、なんと完売! レッドソックスとの首位攻防、土曜のデーゲームで天気は快晴とくれば無理もないっすね。 残念ということで、ホームに上がり写真やビデオを撮るリーダーとちゃっぴ。 ちなみにこの日のヤンキースは大敗してました。入れなくてよかったかも。
ということで、リーダーがJ.C.R.に行きたいということで、3人で行くことに・・・
J.C.R.はパーカッションのメーカーです。 パーカッションのメーカーとしては"LP"が有名ですが、ここは特に Campana などの金物系がいいらしい。 おもしろそう・・・地下鉄でひとつ北隣の 167ts.駅へ。たぶん、ヤンキースタジアムより北側に行く日本人は、まずいないでしょう。 そう、ここはBronx。Manhattanではありません。 昼間だからいいようなものの、それでも危険な香りは随所からしてきます。
駅から歩いている時、空には飛行機で文字を描いている・・・
歩くこと約20分・・・見つからない。難儀してるとき、リーダーがパトカーを捕まえた。パトカーには"捕まえられる"のが普通ですが、逆です。 J.C.R.に行きたい旨を説明したが「なんやそれ?」とのこと。 しかし、唯一の手掛りのという通りの名前を言ったら「じゃ、通りを流してやるから、とりあえず乗れ!」 てことで、なんとパトカーに乗る。
しかし、写真の通り、車は普通の車です。アメリカにも覆面パトカーってあるんですかねぇ? だとすると、制服着てるから意味ねぇなぁ。
ちなみに私自身は米国でパトカーに乗るのは2度目でして、1度目はロサンゼルスで路駐してたら レッカー移動されて、通りかかったパトカーにどこに取りに行ったらいいのか訊いたが、結構遠いらしく 行き方を尋ねると乗れということで・・・。アメリカの警察官は優しいのだ!
ちなみに罰金はクレジットカードで払えます。さすがアメリカ、カード社会!発見!これがJ.C.R.だ。外壁色がすでに Puerto Rico してます。
優しい警察官に感謝! 日本じゃまず考えられんね。
J.C.R. Handmade Insturments
948 Ogden Avenue
Bronx, NY 10452
(718)293-6589
実際は Yankee Stadium 駅からの方が近いようです。駅から13番のバスのルートもあるようです。左がJ.C.R.のオヤジさん、Mr.Caly Rivera 氏。 真ん中の兄ちゃんは、この時は知らんかったが、なんとこの日の夜、Oscar D'Leon のバンドでティンバレス叩いてました。 この時知っていれば・・・残念。
ここから先、QuickTimeムービーファイルをいくつかお見せします。 プレイヤーはhttp://www.apple.co.jp/quicktime/からダウンロードしてください。
←真剣な表情でカンパナを試すリーダー
これがウワサのJ.C.R.の Campana。リーダー曰く「J.C.R.のカンパナ叩いたら、もう他のカンパナは叩けない」らしい。 そして、なんと、製造直販価格たったの20ドル!
←奥で従業員のお兄ちゃんが作業中。ちょうど、J.C.R.の刻印を打っているところ。 しばらく作業を見てましたが、プレス、溶接、全ての工程が手作業です。 なので、リーダーが叩き比べてるのを聴いてても、1個1個ぜんぜん音が違います。 ほんまに町工場って感じです。でも、サルサ専門ラジオがガンガンにかかってます。
リーダーは頼まれモノも含めて6個購入。 ダンボール箱いっぱい。しかも金物なので重い。これ持ってまた駅まで戻るのはムリ、と行ってタクシーなんか流してません。 そう、ここはBronx。ちょうどその時たまたま、送ってくれたパトカーが通り過ぎます。 "またおマエらか?"って感じでこっちを指差して笑ってます。「気ぃつけや」と笑顔で声を掛けられます。 こっちもさっきの礼を言いつつ手を振ります。パトカーは通り過ぎようとします。 そこへ向かって、重いダンボールを抱えたままリーダーがパトカーに突進します。無理やり止めます。 リーダーが後部座席に乗り込み、私を手招きします。タクシーか?夜、いよいよ The 28th New York Salsa Festival へ。 Madison Square Guarden、むちゃくちゃデカイです。 日本武道館、横浜アリーナの比ではありません。 ラティーノで満員です。英語は全く聞こえてきません。 盛り上がっています。殺気さえ感じます。 しかも、まだステージ始まっていません。 甲子園みたいです。いやホンマ。 トップバッターは Oscar D'leon 御大登場です。
←今年は他界した Celia Cruz Tribute ということで、Oscar D'leon 先生も Bemba Colora を歌います。 泣けるぜ!
ウチも演ってる El Yerbero Moderno も演りましたねぇ。←これ見てください。盛り上がりすぎです。しかもまだトップバッターです。オッサン、さらに煽ります。この先どうなるんでしょうか?
2番手 Girberto Santa Rosa の登場です。 この人の人気もすごいです。日本で言えば、杉良太郎級? 出てきた瞬間、おばちゃんが気絶します。 しばらくして、ぬくっと起き上がって、何もなかったかのように一緒に歌い始めます。 恐るべしラティーノ! ナオンのラッパが出てきてローソをかまします。これがまたイイ。誰やろ? 横顔はヒラリー・クリントンなんだが・・・(そんな歳でもないか?) スモークまで出てきます。 この盛り上がりにこれ以上煽る演出が必要なのか?と思うくらいです。 たぶん彼らが岸和田だんじり祭り観たら興奮するんやろなぁ。 いよいよ Fania All Stars登場です。今年は本当にオールスターです。 Johnny Pacheco、Ray Barretto、Bobby Valentein、Papo Lucca、Larry Harlow、Cheo Feliciano、Ismael Miranda、 Adalberto Santiago、Ismael Quintana、Junior Gonzales、Yomo Toro、Wichie Camacho ・・・・・・・
スゴ過ぎます。あり得ねぇ〜!←リーダー的存在の Ray Barretto。人気ありますな。 しかし、肝心な所(おいしい所?)は Ray Barretto 本人が叩いてましたが、ちゃんとサポートコンガもいました。
←ウチでも演ってる Juan Pachanga を演る。嬉しかったねぇ。 と同時にやっぱほんまモンは違うわい、と思った。
これ、みんな好きなんですね。イントロ始まった瞬間の歓声がすごいのなんの。歌は周りのラティーノみんな歌ってるし。
ということで翌日帰国。 来年も行きたいのぅ。おしまい。